水上人形劇は、民間に伝承された芸術の一つで、古来ベトナムで独自に創作されたものです。通常、劇はお祭りや、祭日、正月に演じられます。
ベトナムでは、通常、日本と同じ太陽暦(新暦)を採用しています。しかし、お祭りなどは太陰暦(旧暦)を基準としています。
そのため、年によって日付が異なります。
ベトナムの祭日とは地域によっても、多少異なります。そして日本に比べて祝日が少なく、ベトナムの国としての正式な祝日は合計9日しかありません。
劇場は、公演直前に設置され、そして最後の演目が終わるとすぐ片づけられます。伝統の水上人形劇を観ると、ベトナムの昔の農民の生活がありありと表現されていることが伝わってきます。
1体の人形を作るのには、骨格作りから化粧を施すまでとても多くの工程があります。水上人形の人形師は多くの人形製作工程において、巧みな技を駆使しています。こうして出来た人形は完璧で、一つ一つ様々な表情が遠くからでも一目で分かります。
人形劇の各演目を観てください。ベトナム人の生活や精神、感情の全般を知ることができるでしょう。人形を操る演者と、ステージで歌い演奏するアーティストの巧みな連携を見ると、団体の精神を感じることが出来ます。水上人形劇は全ての流れをスムーズに且つ観衆に感動を与える為に、団体で阿吽の呼吸がとても重要となる劇です。
このようにベトナムは日本同様に農耕民族から成り立っていて、平和を愛し、家族を思いやり、個人よりも団体行動を重んじます。この辺りは日本人に近い感覚を持っていると思います。
現在、日本のオフショア先人気で常時一位となっている事も、このベトナム人の文化の継承、そしてもっとも大事な団体行動の精神が脈々とつづいている事も要因の一つだと思います。
ベトナムに仕事、プライベートなどでお越しの際は、是非この水上人形劇を見てください。私達の根源を理解いただけるひとつとなると思います。
人形たちと共にお待ちしています!
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