エボラブルアジア薛 悠司(ソル ユサ)社長にお時間を頂き、「エボラブルアジアの事業」「エボラブルアジアの取り組み」「日本語IT能力試験(JLIT)」「今後の展望」についてインタビューを行いました。
初めに「1.エボラブルアジアの事業」について伺いました。
1.エボラブルアジアの事業について
EVOLABLE ASIAの事業を簡単に教えてください。
簡単に言うと、ソフトウェアやシステムの開発を日本向けにやっている会社です。
そのなかでも特色はラボ型開発です。基本的には日本人駐在員としてお客様に弊社に来ていただき、ラボとして専属の開発ラインというものを会社の中で作っていく。そのお客様専属のラインで安定的に運用していくことに特化しているというのが、事業をやっている中での特徴ですね。
なぜ一般的なオフショア開発でなく、ラボ型なのですか?
なぜラボ型に特化しているかというと、ひとつはお客様と二人三脚のモデルでなければオフショア開発は成功することが難しいと思っているからです。ラボとして我々とお客様の専属のラインを作っていくことができれば、そのお客様のラボのメンバーについてはお客様の成功だけを100%考えて、開発に集中することができます。
エボラブルアジアとしては、お客様が中長期的に、安定的にラインを成長させていけるようにサポートをする。そうしてお客様が労力を割いて自身の業務に全力でコミットメントできる環境を作ります。それがラボでオフショア開発を成功させていく上での一つの必須要因だと思っています。それがなぜラボ型に特化しているのかという点に関しての一番大きな理由です。
会社全体を通して、人と人とのつながりを意識しているように感じます。それは小さい頃からご自身が持っていたものですか?
どんな仕事であっても自己完結することは少なくて、基本的には人と関わりながら仕事はやっていくものだと思っています。
なぜベトナムで、という点については、優秀な人材はたくさんいても、現在の社会構造自体によって埋もれていくような環境になっています。それは新興国全般に言えることです。いくら能力が高くても上に行けないとか、そもそも家庭の事情で希望している職種につけないとかいうことが起きています。望んでいる教育が受けられないということはざらにあります。そのなかで優秀な人材を拾い上げてきて、事業をやっていくというのは社会に対しても意味があるし、競争力もあると感じています。
それはなぜラボ型なのかというところに結びついてくると思うのですが、自分たちでオフショアの開発をやっていくとすると問題があるのは、プロジェクトマネジメントしていく側、教えていく側リードしていく側というのが絶対的に足りないということです。
そこをお客様と一緒にやることによってより大きなストリームにしていきたいなと思っています。逆に今の段階でエンジニアであれ、ほかの職種であれ能力が高い人については様々なプロジェクトにアサインするということは意識しています。それはお客さん目線でも、そのような優秀な人材を確保できなくて苦しんでいるお客さんにとってはすごく大きなバリューになる。お客さんとWin-Winの関係を作っていくというのが一つのラボの形になっていると思います。
会社がインターンを受け入れる意義とはなんですか?
まず学生に知ってもらわないと始まらないし、知ってもらう、お互いを知るにはいい機会だと思っています。何かを判断するには知ることが必要だと思っていますし、インターンいうものはお互いをよく知る機会だと捉えています。ぜひ興味をもってくれた人にはインターンに来てほしいと思っています。
※インターン生がエボラブルアジアで働いて体感したベトナムの文化や雰囲気について、ベトナムで働く日本人の方々についてのインターンコラムを書いています。こちらも合わせてご覧ください!