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クライアント事例
2017.08.07

「大切なのは単純に言葉を交わすだけではなく、相互の理解を深めること」- 全研本社株式会社様

会社名: 全研本社株式会社

事業部/役職:システムソリューションセンターITベースサポート部 部長

お名前:鈴木 徹様

(左:鈴木様、右:高山様)

・御社の事業内容を教えてください。

ITと語学の全研本社として「そこにない未来を創る」ことを目指し、IT事業部門と語学事業部門で12の事業を展開しています。

https://www.zenken.co.jp/business/

また、近年は日本語学校の開設をはじめ、グローバル・インバウンドにおける継続的な成長を目指しております。

 

・エボラブルアジアではどんな業務を委託されていますか?

ITベースサポート部は、経営や社内運営、そして当社提供のサービスのIT全般を支える部署です。ベトナムチームでは、その中で社内業務管理システムの一部分を製作する業務からスタートし、現在は当社が提供するコスメニストサイト(https://cosmenist.com)の全面リニューアルのためのシステム部分ほぼ全ての製作を設計から行なっております。

開発環境:C#   ASP.NET JavaScript   jQuery

データベース:Oracle

 

・エボラブルアジアのラボを活用した理由を教えてください。

海外に優秀な人材を求めるために、民族性や親日感情を配慮してベトナムに拠点づくりを目指しました。その中で、いくつかのオフショア提供会社をホーチミン・ダナンと見学し、最終的に「当社の規模感」「当社担当者を派遣した場合の住環境」「運営会社からのサポート」の3点を鑑みて決定いたしました。特にエボラブルアジアには、日本人スタッフが常駐しており、コミュニケーションロスのリスクをカバーできることと、従業員に対するケアの深さを目指されているとの説明を受け、離職率をおさえることが期待できたことは大きなポイントとなりました。

 

・現在の体制は?どのように業務をされていますでしょうか?

プロダクトオーナー 1〜2名(日本)
サーバーエンジニア 2名(日本)
スクラムマスター 1名(日本人ベトナム駐在)
チームリーダー 1名
テストリーダー 1名
プログラマー 3名
コミュニケーター 1名

毎朝のスタートミーティングには、必ず日本からプロダクトオーナーのいずれかが参加する形で連携を図っています。レビュー等の重要な会議にはオンラインを通じてステイクスホルダーが全員参加します。

 

・実際に成果はあがりましたでしょうか?

まだラボをスタートして5ヶ月程度ですので、本格的な成果はこれからだと考えていますが、ここまでの間でも小さめのプログラムを中心に成果が上がっています。これらの作業を通じてコーディングルールも確立されてきたのでこれからに期待しています。

 

・開発のクオリティはいかがでしたか?

当初は、コーディングの速度は速いけどバグがかなり多いという状況で、品質に関しては、お世辞にもいいとは言えない状況でした。セルフテストをするという習慣を持たないメンバーが多いため、専用のテスターを置かない我々のような小規模のラボの場合は、そのあたりの意識改善が必要でした。そういった中で、我々が積極的に取り組んだのは、それぞれに責任と役割を与えて管理させることです。この方法は、年長のメンバーほど責任感が強くプライドも日本人以上に高いベトナム人には非常に効果的でした。一旦意識づけができれば、ルールのもとづいた品質管理ができ、一定の品質を保った成果物が上がって来ます。

 

・ベトナムオフショアを検討されている企業様に一言お願い致します。

コミュニケーターの存在はきわめて重要でした。弊社は、たまたま日本語学校を持っていますので、そこでの教育ができたことがコミュケーターのモチベーションアップにもつながり良かったと考えております。また、社員を常駐させることは、ためらいもありましたが、相互理解を深めるために有効であったと考えています。常駐させた社員の意識向上にもつながり、結果としていいコミュニティがダナンにできたと思っております。単純に言葉を交わすだけではなく、相互の理解を深めることが成功のためには重要だと改めて感じております。

 

以上、全研本社株式会社 鈴木 様からでした。

ご協力頂きましてありがとうございました。