通訳の仕事
皆さん、こんにちは、 私はハノイ事務所・バックオフィスのコミュニケーターのDungです。 今回、皆さんに「通訳の仕事(前編)」についてご紹介したいと思います。
1.通訳の生い立ち
これは昔から言い伝えられている通訳についての神話です。昔、人間は神様に近づく為の第1歩として、空へ行きたいという希望がありました。そして、人間は協力して空へ行ける高いタワーを作ることに決めました。そのタワーの名は、パラボル塔と言います。
神様は高くなってくるパラボル塔を見て、いつか人間が自分のところまで来て、自分の楽園を奪うのではないか、と心配していました。そのため、神様は魔法を使って、人間が互いの言語が分からないようにしました。それ以来、人間は互いの言葉が分からなくなって、一緒に仕事も出来なくってしまい、結局パラボル塔は完成できませんでした。言語が通じなくなった事により、次に人々は交流、物品交換の営みを行う為に、両者の言語が理解できる人材を求めるようになり、通訳というものが誕生しました。
2.通訳の仕事
現在のベトナムでは、多くの外国の企業の進出もあり、通訳の仕事は人気の高い業種です。通訳の仕事は辛さもありますが、面白さもあります。
自分及び周りの人の経験に基づいて、通訳の仕事から得たことを説明いたします。
1)幅広い業界知識
通訳は様々な分野の知識を知ることが出来ます。専門家レベルまでではありませんが、通訳はITや医療や製造、法律分野など、どんな分野でも基本的な知識、基本的な言葉を知る必要があります。そうしなければ、通訳できません。
なので、毎日、勉強して、自分の知識を蓄積していかないといけません。
2)様々な機会
普通の人が経験するのが難しいことでも、通訳であれば出来る可能性があります。
例えば、普通の人が行けないところに行けたり、普通の人が食べれないものを食べたり、普通の人では会うことが難しい、偉い人に会えたりします。
通訳は政府内閣ミーティングや首脳会議に参加できますので、そこでは偉い人と会うことが出来ます。同時に責任も重くなります。
通訳はいろいろな人に会えて、色々な場所に行けます。一般庶民から首相のような偉い人まで、国内の人だけでなく、外国の人にも様々な人と交流出来ます。
それを通して、いろいろな文化に接することが出来ます。こんな機会はめったにありません。
3)通訳市場
通訳は他の職業より仕事のチャンスも多いと思います。
現在、正式に日本語を教育している大学は4つの大学(国家大学、ハノイ大学、貿易大学、フオン ドン大学)があります。その中で毎年卒業生が一番多いのは国家大学で毎年200人前後の日本語専攻の学生が卒業しています。それに、失業率もかなり低いです。
日系企業の数が増えるとともに、仕事のチャンスも幅広くなってきています。通訳と言っても、経済、IT,法律、製造、税関、販売など、様々な分野があります。
後編では、通訳の仕事について具体的に掘り下げていきます。