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2015.10.29

日本語をゼロからスタート

皆さん、こんにちは。エボラブルアジア・ハノイオフィスのコミュニケータMien(メン)です。今回初めてブログを書きます。

日系IT企業の開発者は日本文化と日本語について興味を持っている事もあり、今回は「ベトナム人の日本語の勉強」を題材にします。
恐らく日本人がベトナム語を勉強する際にも同じことが言えるかと思います。

今ベトナムでは、日本語を勉強している人が多いです。
しかし、途中でやめてしまう人も多いというのが現状です。
では、外国語(日本語)を勉強するために、また、教えるために必要なことはなんでしょうか?

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教えられる側に求められること...

勉強しようとする姿勢

これが一番大切です。
皆さんもご存知の通り、近年ベトナム人が日本へ研修へ行き、就職する人が急増しています。
これらの人たちの中には高卒で、勉強成績はあまり高くない人も結構多くいます。ですが、彼らの中に、0から日本語を勉強して4~6ヶ月後4級に合格できた人も数多くいます。(私が日本語を教えていた時、4ヶ月で6割の学生が高得点で合格しました)

では何故、有名な大学の学生よりも彼らが4~6ヶ月の短期間で日本語を習得し4級に
合格できたのでしょうか?

それは日本語を習得しようと思う強い心です。

彼らは日本へ行くために自己投資をしています。

日本へ研修に行くためには、日本の各組合(受入れ機関)の試験の受講、ベトナム機関への学費、生活費、寮代、書類翻訳費、出国費などお金をたくさん払い込まないと行けません。
また、成績のみならず大学4年間を過ごすだけの家庭の金銭的余裕が無い者もおり、短期間で語学力を得るための決意と自己投資をしています。
0からスタートしたらまず日本語を勉強する目標が必要です。目標がないと勉強時間が長くなってしまいます。

教える側に求められること...

効率的な教え方

日本語の難しさは世界で2番目だと言われています。

平仮名、カタカナ、ローマ字だけでなく漢字もたくさんありますし、文法も多いですね。それだけでなく日本語を勉強している人たちにとっては発音することも大変です。

挨拶の時、ベトナム語は「Em chào anh」など3音だけですが日本語では「おはようございます」、「Cảm ơn」は2音だけですが日本語では「ありがとうございます」となってベトナム人は一気に全部言うことは殆どできません。

発音する練習に苦悩する人が多いです。日本語を何年間も勉強して慣れている人たちにとっては、一気に全て発音することが、ある程度容易になるとは思いますが、0からスタートの人たちにとってはとても大変で、途中で学習をやめてしまいます。

 

したがって、日本語を簡単に、かつ面白くすることも大切です。
今、各センターは殆ど「みんなの日本語」の教科書を使っていますが、その教科書の各レッスンの順序で言葉を暗記して文法も勉強していると、勉強内容が多いので全部覚えられない人が多いです。

ここで私のお勧めの教え方を紹介します。(4級レベル。学習者の頑張りしだいで3級も狙えます。)

★平仮名とカタカナ勉強のステップ(約1ヶ月間)
.ローマ字で簡単な単語と文法の勉強
.数字の勉強
.発音練習
※画像など面白い教材があれば有効的。

★「みんなの日本語教科書」で教えるステップ
・会話練習(第一課~第十課までは上の学習によって容易になっているはずです。この期間に会話練習をしていきましょう。)
・宿題を課す
・復習
・テスト

★最後のステップ
・全課分のテスト

日本国と日本語を愛する気持ちを持ってもらうこと

これまで学習者はある程度日本の文化、日本語の難しさを知っていますね。

もっと上手になるために愛が必要です。

複雑な読解、複雑な漢字を覚える為に集中しないと出来ないので愛がないと出来ませんね。
学習者が日本語や日本文化に興味を持てるように言葉だけではなくいろいろな知識を与えてあ
げることも大切です。

外国語を勉強する人や日本語を教える皆さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね!

L.N.H MIEN (1)

L.N.H MIEN
Lab IT-Communicator at EVOLABLE ASIA
「 どんなことでも楽にできるようになるまでは難しい」ということわざがあります。日本語の勉強はやっぱりその通りですね。最初は大変ですが勉強頑張って時間が経って慣れたら楽な気持ちになって、、勉強の面白さと楽しさも感じられます。なので、初級の日本語を勉強している皆さん頑張ってくださいね。