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【志の輔師匠インタビュー企画 vol1】志の輔師匠に女子大生が体当たり取材企画してみたin ホーチミン
【志の輔師匠インタビュー企画 vol2】志の輔師匠に女子大生が体当たり取材交渉してみたin ホーチミン
いよいよ志の輔師匠へのインタビュー当日です!
ご公演後のお忙しい時間にも関わらず、志の輔師匠がお時間をとってくださいました!ありがとうございます!
緊張のあまり声が震えてしまいましたが、(笑)
精一杯インタビューしてきました!どうぞお楽しみください。
(写真撮影ができなかったので、特別にこちらの写真を頂きました)
―本日は私の取材を快く受諾していただき、ありがとうございました。ベトナム・ホーチミンでは8回目となった志の輔師匠のご公演ですが、いかがでしたでしょうか。
志の輔師匠: 本当に、この公演は僕が率先して開催しているというよりも、「私(志の輔師匠)の落語をホーチミンの人に聞かせてあげたい」と思う人たちのとてつもなく強いエネルギーによって成り立っているのです。
これはほんとにありがたいことだと思いますね。本当に感謝しています。
ただ、一つ矛盾していて残念なことは、その「落語を聞かせたい」という思いを持って働いておられる方々が一番、私の落語を聞くことが出来ないんです。それだけは本当に残念ですね。
西田: そうですね。今日も公演前に会場にお伺いしたのですが、皆さん大変忙しそうでいらっしゃいました。
―最近特に、ベトナムへの日本企業の進出が盛んになってきています。それにつれて、ベトナムで活動する日本人の数が年々、増加しています。ベトナムで活動をされる日本人の方々に対して、志の輔師匠は個人的にどう思われますか?
志の輔師匠: 私個人としては、30歳になって初めて海外に出た人間なんです。その自分からすると、ホーチミンに限らず、海外で活躍されておられる方々に対しては、「運命の巡り会わせのように、この方々はこの地で活躍するべき方々だったんだ」と心から感じています。
西田: 私もホーチミンに来てから二週間ですが、食あたりにあったり、鞄をひったくられかけたりして、くじけそうになることが何回もありました。そんな時にこの志の輔師匠のお話を聞くと、とても勇気づけられますね。
―今年で8年目となったベトナムでの公演ですが、日本とベトナムでちがいをつけているところ等、ありますか?
志の輔師匠: この質問はね、よくされるんですよ(笑) この質問に対する答えとしては、「場所は関係ない、お客さんが落語に慣れているのかどうかなんだ」ということですね。
西田: と、言いますと、、、?
志の輔師匠: 落語って、年を重ねた人ほどその情景を思い浮かべやすいんです。
いろいろな経験を経て大人になればなるほど落語というものは理解がしやすい。
また、何回も聞いていくたびにどんどんその面白さがわかるようになってくる。
「落語慣れ」しているかどうか、ということですね。
これは落語を行う側からすると本当に重要な事で、海外公演ではその点について意識していますね。
西田: そうなんですね。そういえば、私も幼いころ祖父に連れられて初めて落語を見に行ったのですが、初めはタイミングも話の内容もわからずただただポカーンとしていました。(笑)
志の輔師匠: そうですね。このホーチミン公演だって、初めはこんなに皆さん「落語慣れ」されてなかったけれど、今はもう、本当に皆さん落語のことをよくわかってくださっていて、私ものびのびと落語ができます。本当にうれしく、ありがたいことですね。
―最後に、今、ベトナム・ホーチミンで活動している日本人の方々に対して、志の輔師匠からメッセージをいただけますでしょうか?
志の輔師匠: そうだねー、いろいろ辛い事、思い通りに行かないこともあると思いますが、
「自分はここにいるべきなんだ、ここで活躍していることが必ず世界の誰かの役に立っているんだ」と思って、ぜひ頑張っていただきたいと思いますね。
本当に自分では想像もできない海外で働くという事、とても大変だと思いますが、ぜひ元気に頑張っていただきたいです。
西田: とっても励みになるお言葉、ありがとうございました。
インタビュー終了後、志の輔師匠から直々に名刺とお手製てぬぐいをいただきました。
喜ぶ西田\(^o^)/
ちょっと調子乗ってみた。
あっ・・・
ちょっと!なんでみんな見てくれないの!!
(撮影・監督 大崎)
【完結】
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!