
ベトナムでのオフショア開発でのプロジェクト管理をする上で悩むのは進捗管理です。
以前はシステム開発のプロジェクトの作業や進捗を管理する際には WBSを用いていましたがオフショア開発で、 ましてはアジャイルのような開発ではWBS だけでは管理が難しいものや、不十分なものがでてきていました。
具体的な問題として以下の様なものです。
・個々の作業状況が見えない、情報共有がされない
・状況把握に手間がかかる、リアルタイム性に欠ける
・WBS に明記しきれない作業が出てくる
・遠隔時に状況が把握できない
そこで、取り入れたのが「かんばん方式」です。 Trelloという無料タスク管理ツールです。 Trelloを利用することにより、作業が全てチケットという形で統合管理されるため、プロジェクトの状況がリアルタイムに共有管理が行えるようになりました。
Trello
https://trello.com/
Trelloの利点としてはCardの詳細情報、チェックリスト、期限、添付ファイル、メッセージ、履歴を設定することができます。
また操作も簡単でCardの移動はドラッグ&ドロップで行うことができます。
オフショア開発チームのタスク管理方法のご紹介
オフショア開発チームのタスク管理方法のご紹介したいと思います。
ListにはTodo,Doing,check,waiting release,released(done)という6つのlistに分けています。 ルールとして下記を設けています。
・すべての作業をチケットに記入すること
・Trello上のタスクに無いものは作業してはいけない
ToDo
作業タスクをまずは『Todo』にチケットを登録します。リストの上から優先順位の高いものに並べています。 このリストの中には調査項目、実装項目、バグ等を含めたすべてのタスクを記入します。
Doing
今現在進行中の開発タスクです。Todoを作った時またはDoingにCardを持っていき、メンバーを割り当てます。
Review
開発したものをチェックするタスクです。 ここでは日本人PMがタスクに対して要件仕様とあっているかの確認(チェック)します。 品質の観点から最終的なチェックは日本人PMが行っています。
Waiting release
リリース待ちのタスクです。
Released(Done)
リリースされたタスク(終了したタスク)です。
まとめ
オフショア開発でかんばんを取り入れたことによって下記が改善されました。
・開発工程を見える化された
・作業(タスク)の可視化された
・不要な作業を減らすことができた
このツールで一番便利な点はファイルを送付できることです。 図や絵などの非言語で記すことによって、言葉だけでなく正しく伝わる、正しくこのタスクの内容を思い出せることがメリットです。 UIも分かりやすく感覚的に使いえるタスク管理ツールですのでぜひ試してみてください!