弊社EvolableAsiaでは、常に最新のオフショア開発アドバイスをお客様にさせていただく為に社内開発チームを設置し、勤怠システムを始めとする社内システムの開発を通して日々オフショア開発ナレッジの蓄積を行っております。
今回はその中でも特に効果がありラボを運営しているお客様だけでなく、ラボを立ち上げようとしているお客様にも強くお薦めさせていただいていることを紹介させていただきます。
この施策を導入した所
・エンジニアの品質意識が上がった!
・受け入れ工数が下がって、開発サイクルを早くなった!
・リリースまで任せられる品質レベルになった!
など、非常に高い効果を実感できた施策となります。
どんな施策かといいますと、 ”テスター人材を採用しシステムの品質保証を行ってもらうようにした” という施策になります。
品質チェックをするだけの人材だと思うとコストがかかってしまうように思え、当初は社内開発チームでも導入することも悩みあぐねていたのですが現場からの要望も強くあったので試験的に導入した所、想定外の多数のメリットを受けることができました。
たとえば、これまでは、日本人が受け入れチェックを行っていたので「これは日本語がわからないから。」とか「これは日本人だからわかるんだ」といったフィードバックがあり指摘した内容をまた違うところで繰り返してしまったり、修正の指示内容が日本語からベトナム語になった際にうまく伝わらず再度修正の手間が発生するなど、受け入れ側の負担が中々解消しない悩みがあったのですがベトナム人のテスターが入ることによってベトナム人同士での仕様チェックーテストが一気通貫で可能になりました。
結果『この仕様、日本語/日本人に関わらずわかる』といった責任範囲の明確化が図られたり、修正がベトナム語で直接行われるので伝達のズレがほぼゼロとなり受け入れ側でチェックする時点で、少なくとも主要な機能はほぼ網羅された状態で上がってくるようになります。
テスターがチェックすることにより、エンジニアも自分の品質と向き合わざるを得なくなったりテスターから突っ込まれないように、自分でチェックをするようになります。テスターは品質保証が責務なので、見ればすぐにわかるようなバグを出すエンジニアに対して厳しく接してくれるので本当に頼もしい存在です。結果としてエンジニアの品質意識が相乗して上がっていくことになります。
メリットはこれだけにとどまらず仕様伝達段階からテスターが入ることによって伝達している仕様の抜け漏れや関連する仕様との不整合などをチェックし確認調整を行ってくれます。結果、開発が終わってから他の仕様に影響してバグが発生していたなどのいわゆる上流工程起因の問題の芽がほとんど潰れます。代わりにあまりにも拙い仕様を伝達すると、逆にテスターから怒られます。笑
仕様伝達側は何をどこまで伝えるべきで、エンジニアはどこまでを作り込むべきかを定義し双方に対して働きかけをしてくれるので、エンジニアはテスターの指示がたとえ厳しくても納得してくれますし、仕様伝達側はテスターがわかる仕様を作ることによって自然とオフショアに最適な無駄の無い資料が作れるようになります。
テスターとだけ聞くと「品質管理だけになぜコストをかけるんだ、、」と思われるかもしれませんがテスターを導入することによるメリットは品質管理に留まらず、組織レベルの品質意識の改善やコミュニケーションコストの最適化などなど得られるメリットは非常に大きいと思います。ぜひ導入を検討してみていただけますと幸いです。
弊社Evolable Asiaでは、引き続き社内開発チームでオフショア開発がうまくいくナレッジを蓄積中です。
現在はどんな取り組みをしているの?実際どんなテスターを採用したの?経歴は?などなど気になることがございましたら是非お気軽にお問い合わせくださいませ!