「ラボ型」は、お客様と弊社の2人3脚モデルです。
最もわかり易い例は、弊社が頂戴する料金設定です。 これはお客様にアサインする専属メンバーの数・レベルに比例し、お客様のビジネスの拡大なくして弊社の成長はあり得ません。
しかし、2人3脚モデルはこれだけではありません。この意味をラボ構築の順を追って説明します。
ラボ結成時
2人3脚はラボ開始前の、採用時から始まっています。 弊社ではラボメンバーの採用時からお客様に参加して頂きます。弊社では最適のメンバーを集めるために、ヒアリングシートのご記入をお願いしております。そこでは求められる技術力はもちろん、将来の拡張性、弊社ラボに対応する日本側の体制も合わせてお伺いしています。その上で、チーム体制のご提案もさせていただいております。
そして、実際の面接では、直接候補者と接し、能力・人柄・チームワークを考慮しながら納得のいくメンバーを選定できる様、同席いただくことが可能です。もちろん面接経験豊富なラボマネージャーが主導して進めさせて頂きます。
ラボ運用時
採用者が決まると、次は実際のラボ運用フェーズとなります。
このフェーズでは、スタッフの能力を最大限発揮させるための、お客様と一体となってラボ運営を行ないます。お客様には当社ラボの責任者を通じて要望をつたえて頂きます。 弊社では各ラボをサポートするラボマネージャを配置し、勤怠管理、定期個人面談の実施はもちろん、ベトナム人メンバーへの指示の出し方、注意の仕方などのノウハウをお伝えすることで、お客様そしてラボメンバーをサポートします。
弊社はラボ型に特化し5年目を迎え、ラボ数は60を超えています。このラボ運営ノウハウをラボマネージャーからお客様にお渡ししています。
競争力向上
最後に、大切な事として、お客様の競争力向上の意味での2人3脚モデルがあります。
個人的な考えですが、日本が経験した最近の懸案事項として、コア技術の空洞化があると思っています。物やサービスは世界中どこで作られても関係はありません。重要な事は、コアコンピテンシーを自社でコントロールする事です。もちろん外注化はコスト削減のための即効性のある戦術であることは確かです。
しかし競争力・製品力を保持向上するための大切な部分を協力会社に依存し、いつしか協力会社側が支配力を持つ状態になることも散見されました。
ラボでは、メンバーが専属のメンバーとしてアサインされるため、ノウハウが蓄積されます。また、面接時からお会い頂いているため、お客様への帰属意識が高く、如何にラボへ貢献できるか、がメンバー自身のモチベーションでもあります。
このため、コア技術開発、維持のためのコストを下げながら、内製化による自社コントロールが可能となります。
このように、お客様の成功なくして弊社の成長なし、これが我々のビジネスです。しかし、このビジネスモデルは既に近江商人の方々の「三方よし」で言われていることでした。ITといった仕事をしていますが、やはり先達の教えは含蓄があるものですね。